モデル校における看護学生への啓発教育の試み

 臨床現場での看護職による口腔ケア実践の充実のためには、看護学生の頃から口腔ケアへの意識を高めておくことが重要です。日本口腔ケア学会看護部会では、2020年度より3年間、モデルケースとして、看護学生を対象にした啓発教育の1つとして学生を対象とした認定資格試験を実施しています。第一回目を2021年3月に実施しました。

 啓発教育の内容は以下の項目として最終的に口腔ケア学会の5級認定資格取得を目指しました。

1.看護学生が口腔ケアを学ぶための教本として「口腔ケアハンドブック100」を作成し、看護学生への配布。                                

*「口腔ケアハンドブック100」について

 単なる口腔ケアの実践にとどめず、対象に適した口腔ケアを考え保健指導も含めて実施できることを目的としています。また、看護職の視点から必要な口腔ケアの知識・技術の要点をまとめています。

2.オンラインセミナーの開催(2021年3月3日、4日)。

3.5級認定資格試験受験後2年間日本口腔ケア学会の会員として口腔ケアについて学修できる機会を無償での提供。

 看護部会では引き続き、看護学生の口腔ケアに関する意識向上に向けた取り組みを進めていきます。参加希望の施設(看護学校、短大、専攻科、大学等)を求めていますので、関心をお持ちの方は事務局にお問い合わせください。